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PREP法って難しくてよくわからないな…
具体的にどうやって書けばいいの?
例文を使ってわかりやすく解説してほしい。
こういった疑問や悩みに応える記事です。
PREP法なんて学校で習う機会もないので、具体的にどう書くのかわからない人も多いでしょう。
難しく感じるかもしれませんが、慣れれば簡単なので安心してください。
本記事では、PREP法の概要や書き方について解説しています。
この記事を参考にして練習すれば、PREP法を簡単に使えるようになります。
PREP法の書き方がよくわからない人は、最後まで読んでみてください。
PREP法とは
PREP法とは、ビジネスシーンで用いられる文章構成方法のひとつです。
わかりやすい文章や、具体性があり説得力のある文章を書きたいときに使われます。
まず「結論」から話して「理由」を説明し、そして「具体例や事例」を紹介して、最後はまた「結論」で終わる、という文章構成になっています。
人に伝わる文章を書くために、基本であるPREP法を押さえておきましょう。
PREP法を構成する4つの要素の詳細
何でPREP法が文章の基本的な書き方なの?
このような疑問を感じる人もいるでしょう。
ここでは、PREP法を構成する4つの要素の詳細を解説します。
PREP法について詳しく知りたい人は、参考にしてみてください。
結論:結論を先に伝える
あなたも一度は聞いたことがあるかもしれませんが、PREP法に限らずビジネスシーンでは「結論を先に伝える」ことが求められます。
というのも、結論を先に伝えないと、何を言いたいのかわからない文章になってしまうからです。
簡単にいえば、読者はさっさと答えが知りたいってことです。
答えから先に聞いて興味があれば読むし、興味がなければ読まない選択もできます。
しかし、結論を先に伝えないと、答えを探すために文章を読まないといけません。
答え探しのために文章を読むのは読者からするとストレスに感じるので「この文章読むのめんどくさ!」となって、読むのをやめてしまいます。
結論を先に伝えるのが、PREP法の基本中の基本です。
理由:結論の理由を伝える
結論の次に必要な要素が「理由」です。
一例として、結論のみで理由がない文章を見てみましょう。
読者からすれば、こんな文章を見せられたらすぐに読むのをやめてしまうでしょう。
結論を書いたら、結論の根拠となる理由や具体例を書くことが基本です。
ビジネスでは伝えた情報に納得してもらうだけでなく、読み手が行動を起こしたくなる文章が求められます。
情報だけ知っても行動しないと、読者の悩みは解決しません。
悩みを解決するための手段として、商品やサービスを契約してもらうのです。
読者が納得して行動を起こしたくなるよう、結論の理由を書きましょう。
具体例:理由を強化する
理由を伝えたら、次は具体例を伝えます。
具体例がないと「言ってることが上手くイメージできない」「具体的にどう行動すればいいかわからない」となってしまう可能性が高いからです。
読者が求めているのは、副業月収10万円を稼ぐために必要な具体的な行動や手順です。
そのため、PREP法で文章を書く際には、以下のような具体例を入れてみましょう。
- 口コミ
- 実験結果
- 具体的な手順
- 実際にあったエピソード
- 書籍や論文からの引用など
具体例を入れると、読者を動かす説得力のある文章を書けるので、ぜひ意識してみてください。
結論:最後に結論で締める
最後に、冒頭で述べた結論を伝えて締めます。
読者が納得できる理由や具体例を述べたことで、冒頭で伝える結論より説得力をもたせられるからです。
RPGで例えると、武器や防具を身につけると強くなりますよね。
理由や具体例は、RPGでいう武器や防具です。
読者が納得したうえで「PREP法で文章を書くと発注者から高く評価されるので、ぜひ練習してみてください」といわれれば、読者も「練習してみようかな」となる可能性が高くなります。
理由や具体例を述べたら、結論で締めることを忘れないようにしましょう。
PREP法の書き方【例文あり】
ここでは、PREP法の書き方を活用シーン別に解説していきます。
- PREP法の例文その1:プレゼンテーション
- PREP法の例文その2:上司への報告
- PREO法の例文その3:就活の面接
PREP法の例文【プレゼンテーション】
PREP法を使ったプレゼンテーションの例文を見ていきましょう。
結論:光熱費を見直すことで、固定費にかかる経費を約20%削減可能です。
理由:現代では多くのサービス会社が電力にかかわる事業に参入しているため、さまざまな格安プランや割引サービスが充実しているからです。
具体例:具体的には、契約しているサービス会社をA社からB者に変更する方法が挙げられます。
結論:上記の対応を検討することで光熱費を減らせるため、固定費にかかる経費の約20%削減を実現できます。
こんな感じです。
結論から話していてわかりやすく、理由や具体例を交えることで説得力のある文章になっています。
PREP法の例文【上司への報告】
上司に報告する場面でもPREP法は役に立ちます。
結論:今月のプロジェクトAに関して、目標期間内に90%の達成が見込まれます。
理由:要因はチームの取り組みにより、作業の効率化と問題解決のスピードが大幅に向上したためだと考えられます。
具体例:具体的には、前回発生していた資材調達の遅延問題を、新しいサプライヤーとの緊密なコミュニケーションにより解消したことが挙げられます。この取り組みにより、生産速度が20%向上しました。
結論:再度申し上げますが、プロジェクトAは目標期間内の90%の達成が見込まれます。今後もこのペースを維持して、完遂を目指します。
PREP法を使用することで、上司に対して明瞭かつ効果的に報告をおこなえます。
PREP法の例文【就活の面接】
PREP法は、就活の面接でも使えます。
結論:私は、チームでのプロジェクト管理が得意な点が強みです。
理由:大学時代に学内のイベントを企画・運営する団体でリーダーを務めた経験があり、その際にタスクの分配や期限管理、チーム内のコミュニケーションを円滑におこなうスキルを身につけたからです。
具体例:実際、私がリーダーを務めたイベントでは、1000人以上の参加者を集め、前年度に比べて30%の売上増を記録しました。
結論:私のプロジェクト管理能力を活かし、御社のチーム活動やプロジェクトを効率的に推進し、貢献していきたいと考えております。
上記のようにPREP法を使用することで、自分の強みや経験を効果的に伝えられます。
PREP法3つの練習方法
PREP法はなんとなくわかったけど、自信ないな…
どうすればうまくPREP法を使えるの?
PREP法の意味だけわかっても、いざ実践となると難しいですよね。
結論からいうと、上達するためには練習あるのみです。
PREP法の練習方法について解説するので、参考にしてみてください。
- 文章を書く際の練習方法
- フィードバックをもらう練習方法
- プレゼンテーションをする際の練習方法
文章を書く際の練習方法
メールやチャットなどで文章を書く際に、PREP法を使った文章作成をする練習になります。
上司に報告する場面や取引先とコミュニケーションを図るときなど、PREP法を練習できるケースは数多くあります。
文章をPREP法で組み立てて練習することで、論理的に物事を伝える技術の向上にもつながりますよ。
フィードバックをもらう練習方法
プレゼンテーションや文章を書く練習をする際に、聞き手からフィードバックをもらうと上達も早いです。
フィードバックをもらうことで、自分の課題が明確になるからです。
フィードバックを受けないと何が問題なのかもわからないので、上達の妨げになります。
上司や同僚からフィードバックを受けて、自分の課題を明確にしてみてください。
プレゼンテーションをする際の練習方法
プレゼンテーションをする際の練習は、仕事での会話で練習できます。
例えば「このプレゼンの結論はどうしよう」「根拠になる理由や具体例をどうするか」など、PREP法を意識してコミュニケーションをするだけでも、いい練習になります。
ただし、PREP法を使いすぎると冷たい印象を与えます。
聞き手の反応を見つつ、冷たい印象を与えないように注意しましょう。
PREP法とSDS法の違い
PREP法と似た意味の言葉に「SDS法」というのがあります。
SDS法とは「要点(Summary)→詳細(Details)→要点(Summary)」の順番で伝える文章構成法です。
PREP法もSDS法も、主張や意見をわかりやすく伝えるためのコミュニケーション手法ではあるものの、話の要点をどこに置くのかが異なります。
PREP法のもっとも重要な部分は「結論」です。
結論を納得してもらうために、理由や具体例を交えて納得を促します。
一方、SDS法は「詳細」がメインです。
情報をわかりやすく聞き手に伝えるために、上司への報告やニュースなど、短時間で情報を伝えたい場面に向いています。
SDS法の例文
SDS法の例文を紹介しますね。
要点:お客様からのクレームがあったので、現在その対応をしているところです。
詳細:クレーム内容を詳しくお伝えすると、返金手続きの申請があったにもかかわらず、お客様への返金が完了していないとのことでした。
要点:私のほうで返金が済むように、迅速に対応しています。
PREP法よりも簡潔に情報を伝えられるので、上司への報告を素早くおこなうのに適しています。
PREP法を使う4つのメリット
PREP法を使って文章を書くことで、以下のようなメリットがあります。
- 話に説得力が出る
- 短時間で意見が伝わる
- 文章を速く書けるようになる
- 情報整理に役立つ
PREP法の魅力について見ていきましょう。
話に説得力が出る
PREP法は「結論→理由→具体例→結論」で構成されているので、聞き手はひとつずつ納得しながら話の流れを理解できます。
つまり、話の流れに沿って伝えることで根拠が明確になり、説得力が生まれるのです。
説得力のある話ができると、以下のメリットがあります。
- プレゼンや企画の仕事で評価が上がる
- 営業の仕事で成約率が高くなる
- アフィリエイトで商品が売れやすくなるなど
また、話の最初と最後で主張を2度伝える構成になるので、聞き手に伝えたいことを印象付けられる効果も期待できます。
短時間で意見が伝わる
PREP法は相手に何を伝えたいのかが明確になり、一度の会話で意見が伝わりやすくなります。
話しの結論から伝えれば「何が言いたいのかわからない」という状況を防げるのです。
例えば、仕事の報告メールにPREP法を使うと報告内容が伝わりやすくなり、相手が文章を読み取る時間を短縮できるでしょう。
つまり、PREP法を使うと短時間で自分の意見が伝わり、相手によろこばれます。
不要なやり取りを減らせて、ストレスなく円滑にコミュニケーションをおこなえます。
文章を速く書けるようになる
PREP法の型を使うと、文章の構成や伝え方に悩まずに作成できます。
「結論→理由→具体例→結論」の流れに当てはめて文章を書くだけなので、型に沿って悩まずに書けます。
悩む手間が減るので、文章を書くスピードが速くなるのです。
慣れないうちは時間がかかるかもしれません。
しかし、PREP法の文章作成に慣れてくると、論理的な文章をスムーズに作成できるようになります。
情報整理に役立つ
PREP法は情報を整理するときに役立ちます。
例えば、仕事で何かアイデアを思いついたときに「その根拠になる理由は何か」「具体的に何ができるのか」など、内容を掘り下げ整理できます。
自分で考える癖が身につくので、仕事の課題を解消できるスキルを磨けます。
PREP法を使って情報整理するときは、メモ帳などに書き出すと可視化できるので、さらに内容をわかりやすく整理できますよ。
まとめ:PREP法を使ってわかりやすい文章を書こう!
この記事の要点を以下にまとめます。
- PREP法はビジネスシーンで用いられる文章構成方法のひとつ
- PREP法は結論→理由→具体例→結論の順番で構成されている
- PREP法を使うと話に説得力が出る
- PREP法を使えば短時間で意見が伝わる
- PREP法の型に沿って文章を書けば執筆スピードが速くなる
PREP法は会話や文章作成に活用すると、読み手にわかりやすく情報を伝えられます。
この記事の内容を参考にして、PREP法を練習してみてください。
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